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京都紋付とは / about

世界一の黒への挑戦!

京都紋付は、日本の伝統的な正装である黒紋付だけを、100年間染め続けてまいりました。
ただひたすら世界一の黒を求め、黒を一層深みのある黒へと。
「体を切ったら、黒い血が出てくるかもしれん。」
先代荒川忠夫のこの言葉が、京都紋付の黒へのこだわりを如実に表しているかもしれません。

黒染めの従来の技術では、深みのある色を出すために何度も下染めを繰り返し、色を重ねていく必要がありました。
大量の染料を使い、多くの手間がかかった黒染めの生地は非常に高価なものでした。
現在でも染め工程では、染め職人の熟練の技と長年の経験が生み出す独自の勘をもとに、
染料の温度を微妙に変化させながら、数十回にもわたって生地を上下させて染めを繰り返し、究極の黒を完成させています。

京都紋付は、文字通り紋付という独特な着物の世界に歴史を刻んでまいりました。
その意味において、和の黒の第一人者であることを私たちは永遠に使命にしていかなければならないと考えております。
それは同時に京黒紋付染めという伝統産業を未来に継承していくことでもあります。
京都紋付の心の底辺にある“和”に還る精神は永遠のテーマであり、昔ながらの技術と現代との融合を考え、
未来に和の黒を継承していきたいと考えております。

黒へのこだわり

弊社ではより黒いものを追求していく上で、「深黒(しんくろ)」という加工技術を生み出しました。
この加工は京都紋付独自の加工で、黒をより黒に変化させ真っ黒にさせるものです。

深黒加工

一旦黒染加工を施した後、再加工をし、天日干しで一点一点乾かすことによって、黒さをより一層際立たせるものです。
この深黒の技術をもって、洋装部門においても究極の黒を実現していきます。

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